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配送について

ゆうとく薬局
直線上に配置
製品名  水酸化ナトリウム
製造業者

会社名  :大成薬品工業 株式会社
住所   :福岡県筑後市熊野998

物質の特性

単一製品・混合物の区別  単一製品
化学名           水酸化ナトリウム( 別名  苛性ソーダ)
成分及び含有量      95%以上
化審法番号        1−410
CAS No       1310-73-2
国連分類         クラス8  腐食性物質     国連番号 1823

危険・有害性の分類

分類の名称:急性毒性物質、腐食性物質
危険性  :発火、爆発性等の危険性なし。
但し空気中の湿気により発熱し、可燃物を発火させることがある。水に一時に多量に溶かすと溶解熱のため沸騰し、液が飛散することがある。水溶液は強いアルカリ性で腐食性が強い。 有害性  :本品又は本品の溶液が眼に入った場合、結膜や角膜が激しく侵され、視力低下や失明することがある。微粒子やミストを吸入すると鼻、喉、気管支、肺を刺激する。皮膚が激しく腐食される。

応急処置

眼に入った場合:直ちに流水で15分間以上洗眼し、速やかに医師の手当てを受ける。
皮膚についた場合:直ちに付着部又接着部を多量の水を用いて洗い流した後、汚染した衣服や靴を脱ぎ、更に触れた部位をうすい食酢で中和し、更に多量の水でよく洗い落とす。医師の手当てを受ける。
吸入した場合:患者を直ちに空気の新鮮な場所に移し、安静、保温に務め、速やかに医師の手当てを受ける。呼吸が停止している場合には人工呼吸を行い、呼吸困難な場合には酸素吸入を行う。
飲み込んだ場合:直ちに嗽をし、卵白又は大量の牛乳を飲ませて医師の手当てを受ける(胃等の粘膜が侵されている場合があるので、無理に吐かせてはいけない)。

火災時の処置

消火方法 :本品は不燃性。周辺火災の場合は速やかに容器を安全な場所に移動する。移動不可能な場合は、容器を破損しないように注水し冷却する。周辺火災の消火に努める。    消火剤:当該品を巻き込んだ周辺火災の場合は霧状水、泡、粉末、炭酸ガス消火器等適切な消火剤を使用すること。

漏出時の処置

・腐食性が強いので、作業の際には必ず保護具を着用し、粉塵を吸入しないようにする。   ・漏洩した場所の周辺にはロープを張る等して人の立ち入りを禁止する。
・風上から作業し、飛散したものを掃き集めて、密閉できる空容器に回収する。真空で吸い取る等粉塵が飛散しない方法で取り除き、残りは水で洗い流す。この際汚染された廃水が、適切に処理されずに河川等に排出されないように注意する。

取扱及び保管上の注意

取扱い:必ず保護具を着用し、人体への付着、吸入を避ける。
容器を密封しまたは局所排気装置を設置する。作業後は、身体の露出部分及び手を充分水で洗う。容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、又は引きずる等の乱暴な取扱をしない。

保管:直射日光、湿気を避け換気の良い暗所に密栓して乾燥状態で保管する。酸、金属、有機過酸化物等からは離しておくこと。

暴露防止処置

許容濃度  日本産業衛生学会(1992) : 2 mg/m3
設備対策:取扱い場所の近くに手洗い・洗眼設備等を設け、その位置を明瞭に表示する。できるだけ密閉された装置、機器又は局所排気装置を使用する。
保護具:防塵マスク、保護衣、保護眼鏡、ゴム手袋、保護長靴
状況によっては呼吸保護具を着用する。

物理・化学的性質

外観等:白色の粒状で湿気によって潮解する。
沸 点:1390℃       融 点:318℃
比 重:2.13
溶解度  水:42g/100g(0℃)、347g/100g (100℃)
その他:エタノール、グリセリンに易溶
エーテル、アセトンに不溶

危険性情報
(安定性・反応性)

引火点:なし
発火点:なし
爆発範囲:なし
可燃性:なし
安定性・反応性:
水溶液は強いアルカリ性で腐食性が強い。多くの無機及び有機化合物と反応する。例えば、無機化合物に対してはアンモニウム塩からアンモニアを遊離し、金属塩の水溶液から金属水酸化物または酸化物を沈澱させる。有機化合物に対しては油脂を鹸化したり塩素化炭化水素を脱塩酸する。
 アルミニウム、スズ、亜鉛、クロム及びこれらの合金は苛性ソーダに溶解し水酸化物コロイドまたは錯塩を生ずる。この際、水素を発生し、爆発性の気体を生ずるおそれがあるので注意する。ゴムは常温では腐食されない。合成樹脂類は苛性ソーダに対して一般に安定で耐食性の高いものが多い。例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレンは軟化点まで安定である。動物性繊維は容易に腐食される。植物繊維も腐食されるが、前者に比べてかなり耐食性が大きい。
 吸湿性が強く、空気中の水分のみならず、二酸化炭素、二酸化硫黄、その他酸性ガスを吸収し易い。
 水による希釈に際してはかなり大きな希釈熱を出す。

有害性情報

皮膚腐食性:皮膚、粘膜を激しく刺激、腐食する。
刺激性:      サル    1%/24H      重度

          
ウサギ  400 μg     軽度

           
ウサギ 1 %       重度

           
ウサギ  50μg/24H   重度

           
ウサギ  1mg/30S     重度

      皮膚 ウサギ  500mg/24H   重度
急性毒性:  経口 ウサギ LDL0  500mg/kg
         腹腔 マウス LD50    40mg/kg
        変異原性: 陽性( ハムスター, )

廃棄上の注意

・廃棄の方法については政令で定める基準に従わなければ廃棄してはならない(毒物及び劇物取締法第十五条の二)
・水を加えて希薄な水溶液とし、酸(希塩酸、希硫酸など)で中和させた後多量の水で希釈して処理する。
・廃棄処理に伴う生成物については、水質汚濁防止法等関連諸法令に適合するよう充分留意しなければならない。

運送上の注意

・取扱い及び保管上の注意の項の記載による。
・容器の破損、漏れがないことを確認し、衝撃、転倒、落下、破損のないよう積込み、荷崩れの防止を確実に行う。

適用法令

毒物及び劇物取締法 第2条別表第2 劇物
薬事法 第44条(施行規則第52条)劇薬
危規則 第3条告示別表第3 腐食性物質
航空法 施行規則第194条告示別表第11 腐食性物質
港則法 施行規則第12条 危険物(腐食性物質)

その他引用文献

1) 化学防災指針 4      日本化学会編(1988)
2) 11691 の化学商品  化学工業日報社
3)TSCA Invenotry vol T EPA(1985)
4)EINECS vol T Office for Official Pub.of The EC(1990)
5) 毒物及び劇物取締法令集   厚生省薬務局監修(1990)
6) 毒劇物基準関係通知集   厚生省薬務局安全課監修(1992)
7)Registry of Toxic Effects of Chemical Substances  NIOSH(1991)
8) 危険有害物便覧 労働省安全衛生部監修(1986)
9) 米国OSHA  危険有害性の周知基準−規則と危険有害性化学物質リスト第4 JETOC(1989)
10)1991-1992 Threshold Limit Values for Chemical Substances in the Work nvironment  ACGIH(1991)
11)MSDS SODIUM HYDROXIDE Canaduan Center  for Occupational Health and Safety(1989)
12)MSDS SODIUM HYDROXIDE 50%LIQUID GENIUM PUBLISHING(1985)
13) 化審法  化学物質 通商産業省基礎産業局化学品安全課監修
14) 労働安全衛生法  化学物質総覧  下 労働省安全衛生部化学物質調査課編 (1980)
15) 化学品法令集  化学工業日報社
18)federal register U.S.Government Printing Office(1989)

販売 長崎県五島市中央町8−8
侑徳薬局
電話0959-72-8804

 平成12年11月20日の厚生労働省通知「毒物及び劇物取締法施行令等の一部改正について」により、「毒物及び劇物取締法施行令」及び「毒物及び劇物取締法施行規則」が改正された旨の通知がなされ、平成13年1月1日より毒物劇物を販売授与する際には、その取扱に関する情報を譲渡先に提供しなければならないこととなりました。
 その中で提供の方法としては、邦文により、下記のいずれかによるとあります。
(1)文書の交付
(2)磁気ディスクの交付、ファクシミリ装置を用いた送信等の方法。
(3)インターネットで閲覧できるホームページ(アドレスを通知すること)
と、されております。
 従いまして、侑徳薬局としてしましても、当薬局にて販売いたしました毒物劇物に関する情報提供をホームページにて提供させていただきます。
 有限会社 侑徳薬局 代表取締役 平山匡彦
★販売は店頭のみで、住所・氏名の記載および捺印をお願いしておりますので、よろしくお願いいたします。

製品名 工業用アルコール(メタノール・Methanol・Methyl alcohol)
製造業者

会社名  :大成薬品工業 株式会社
住所   :福岡県筑後市熊野998

組成・成分情報

化学式又は構造式分子式…CH4O示性式…CH3OH
官報告示整理番号化審法2-201 CAS No.67-56-1

危険・有害性の要約

分類の名称
1. 引火性液体。
2.
急性毒性物質。

危険性  危険度を045段階で表示
火災3(危険大)
人体1(要注意)
反応0(危険無)
1.
可燃性である。
2.
有毒である。

有害性
吸入した場合
1. 上気道を刺激する。
2.
中枢神経を侵す(発育毒性あり)。
3.
頭痛、めまい、嘔吐、下痢をおこす。
4.
大量に吸入した場合、麻痺状態になり視神経が侵され失明する。

皮膚に触れた場合
1. 吸収される可能性あり。
2.
皮膚の乾燥、発赤。

眼に入った場合
1. 眼を刺激する。発赤、痛み。
2.
視神経に障害をおこし失明することがある。

飲み込んだ場合
1. 腹痛、息切れ、意識喪失、嘔吐(さらには「吸入」参照)。

応急処置

眼に入った場合
1. 数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずして)。
2.
医師の診断を受ける。

皮膚に付着した場合
1. 汚染された衣服や靴を脱がせる。
2.
多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。
3.
医師の診断を受ける。

吸入した場合
1. 新鮮な場所に移し、安静、保温する。
2.
医師の診断を受ける。

飲み込んだ場合
1. 吐かせる(意識がある場合のみ)。医療機関に連絡。

火災時の処置

消火方法
消火要領
1. 初期消火として粉末、二酸化炭素、粉末消火設備器具で消火する。
2.
耐アルコール泡で一挙に消火する。
3.
少量の場合は、噴霧注水で消火可能である。

消防活動装備
1. 防火服。
2.
耐熱服。
3.
防護衣。
4.
空気呼吸器。
5.
循環式酸素呼吸器。
6.
ゴム手袋。
7.
革手袋。
8.
ゴム長靴。

消火剤
1. 耐アルコール泡、二酸化炭素、粉末消化薬剤。

漏出時の処置

1. 警戒筒先を配備する。
2.
蒸気発生が多い場合は、噴霧注水により蒸気発生を抑制する。
3.
大量の流出は、土砂等で流出拡大防止を図り回収する。
4.
少量の流出は、大量の水で希釈洗浄する。
5.
危険区域から立ち退く。

取扱及び
保管上の注意

取扱い1. 裸火禁止、火花禁止。
2.
酸化剤との接触禁止。
3.
密閉、換気。
4.
防爆型の電気装置と照明を使用。
5.
防爆用工具を使用。
6.
青少年、小児への曝露を避ける。
7.
作業中は飲食、喫煙をしない。

保管
1. 耐火構造。
2.
強酸化剤から離しておく。
3.
冷所。

暴露防止及び
保護処置

安全管理上の留意事項
1. 火気厳禁とする。
2.
アルコールの炎は、青白く見えにくいので注意が必要である。

管理濃度 200ppm
許容濃度
ACGIH98年)
TLV-TWA 200ppm
(皮)
262 mg / m3
(皮)
TLV-STEL 250ppm
(皮)
328 mg / m3
(皮)
日本産業衛生学会勧告値(98年) 200ppm(皮)
260 mg / m3
(皮)
OSHA
 PEL TWA 200ppm
260 mg / m3
NIOSH
 REL TWA 200ppm
MSHA
 TWA 200ppm(皮)
260 mg / m3
(皮)

設備対策
安全管理・ガスの検知
1. 測定器:酸欠空気危険性ガス測定器、可燃性ガス警報器、ガス検知器。
2.
検知管:メタノール用。

貯蔵上の注意
1. 耐火構造。
2.
強酸化剤から離しておく。
3.
冷所。

保護具
1. 換気。
2.
局所排気または呼吸用保護具。
3.
保護手袋。
4.
保護衣。
5.
安全ゴーグルまたは呼吸用保護具と眼用保護具の併用。

物理的及び
化学的性質

外観等
無色、可燃性液体、劇物。蒸気圧:12.3kPa20℃)、相対蒸気密度(空気=1):1.120℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.01log Pow(オクタノール/水分配係数):-0.82 / -0.66
沸点64.7℃
融点-96℃-94℃
比重又は嵩比重0.7928以下(20/4℃
溶解度
水、アルコール類、エーテルに溶ける。

安定性及び
反応性

引火点11℃12℃C.C.
発火点385℃
爆発範囲635.6vol.%(空気中)
加熱・燃焼
危険性有
1.
加熱により引火又は発火することがある。
2.
加熱により容器が爆発する。
3.
加熱すると分解し、一酸化炭素、ホルムアルデヒドを生じる。

水との接触
危険性有
1.
水溶液でも引火爆発危険がある。

空気との接触
危険性有
1.
蒸気は空気と混合し、引火爆発の危険がある。

混触等
危険性有
1.
過塩素酸、過マンガン酸等の酸化剤と接すると爆発することがある。
2.
過酸化水素と混触したものは、衝撃により爆発する。
3.
酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。鉛、アルミニウムを侵す。

有害性情報

皮膚に触れた場合1. 吸収される可能性あり。 2. 皮膚の乾燥、発赤。
眼に入った場合1. 眼を刺激する。発赤、痛み。 2. 視神経に障害をおこし失明することがある。
吸入した場合
1. 上気道を刺激する。
2.
中枢神経を侵す(発育毒性あり)。
3.
頭痛、めまい、嘔吐、下痢をおこす。
4.
大量に吸入した場合、麻痺状態になり視神経が侵され失明する。

刺激性
ラビット  20 mg /24HMODERATE(皮膚)
ラビット  40 mg MODERATE(眼)
100 mg /24HMODERATE(眼)
RTECS

吸入毒性
マウス LCLo 50g/ m3 /2H
ラット LC50 64,000ppm/4H
ヒト TCLo 86,000 mg / m3
TCLo 300ppm

経口毒性
マウス LD50 7,300 mg / kg
ラット LD50 5,628 mg / kg
ヒト LDLo 428 mg / kg
LDLo 143 mg / kg
男性 LDLo 6,422 mg / kg

経皮毒性ラビット LD50 15,800 mg / kg
変異原性
微生物;酵母(-S9);陽性
染色体異常;マウス(生体内・経口);陽性

環境影響情報

生態影響
ファットヘッドミノー LC5096hrs);28,100 mg / l
bleak LC50
96hrs);>1,000 mg / l
ミジンコ LC5096hrs);>100 mg / l

分解性・濃縮性微生物等による分解性が良好と判断される物質。
(化審法既存点検)
水生生物や陸生生物に対しては低毒性である(ICSC)。

廃棄上の注意

1. 燃焼法:ケイ藻土等に吸収させ開放型の焼却炉で焼却する。または、焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。
2.
活性汚泥法。

輸送上の注意

国連分類及び国連番号1230(メタノール)クラス3 副次危険6.1 等級U

適用法令

消防法2条危険物第4類アルコール類(400l
毒物及び劇物取締法2条別表第2劇物(メタノール)
労働安全衛生法施行令別表第1危険物(引火性の物)
施行令第18条名称等を表示すべき有害物(メタノール及びこれを含有する製剤その他のもの。ただし含有量5%以下のものを除く)施行令別表第62有機溶剤(第2種有機溶剤)

大気汚染防止法施行令第10条特定物質
海洋汚染防止法施行令別表第1有害液体物質(D類)
国連番号…1230(メタノール)クラス3 副次危険6.1 等級U
◇IMDG…P.3251)クラス3.2 副次危険6.1 等級U
◇ICAO/IATA…クラス3 副次危険6.1 等級U PAT3051lY3051lCAO30760l
危規則3条危険物告示別表第5引火性液体類Hi上・下/上等級2
航空法施行規則第194条危険物告示別表第3引火性液体Gg等級2
港則法施行規則第12条危険物告示引火性液体類
◇TSCA…有り
◇EINECS…2006596

その他 参考文献、参考資料「化学品安全管理データブック 増補改訂第2版」 化学工業日報社
13700の化学商品」 化学工業日報社
「化学物質等法規制便覧」 化学工業日報社
「危険物関係法例 チェックリスト解説」 第一法規出版株式会社
化学品安全管理データブック CD-ROM 長瀬産業株式会社
販売 長崎県五島市中央町8−8
侑徳薬局
電話0959-72-8804
製品名 塩酸
製造業者

会社名  :大成薬品工業 株式会社
住所   :福岡県筑後市熊野998

物質の特定

単一製品・混合物の区別  : 単一製品
化学名
                  : 塩酸
成分及び含有量          : 35〜37%
化学式又は構造式        : HCl

危険・有害性の分類

分類の名称:急性毒性物質,腐食性物質
危険性  :単独で火災が発生する事はないが,各種の金属を侵して水素ガスを発生し,これが
空気と混合して爆発を起こす事がある.
有害性  :眼や皮膚につくと炎症を起こす.吸入すると喉,鼻等の粘膜を刺激して咳が出る.
多量の場合は肺水腫を起こし,死亡する事がある.歯が侵される事もある.
環境影響 :環境に流出すると強酸性の影響を与える

応急処置

眼に入った場合:直ちに清浄な水で15分以上洗眼を続ける.その後速やかに医師の手当てを受ける.
          洗眼の際,指で眼瞼をよく開いて眼瞼・眼球の隅々迄水がよく行きわたる様に洗う.
皮膚に付着した場合:直ちに汚染された衣服や靴を脱がせ,速やかに付着部を水でよく洗い流す.

             外観に変化が見られたり,痛みが続く場合は直ちに医師の手当てを受ける.

吸入した場合:鼻をかみ,うがいをさせる.
         新鮮な空気の場所に移し,安静・保温に努め,速やかに
医師の手当てを受ける.呼吸が止まっ          ている場合や呼吸が弱い場合は,衣類を緩め呼吸気道を確保した上で人工呼吸を行なう
飲み込んだ場合:直ちに口中を水でよく洗浄する.マグネシアミルクを短い間隔で繰り返し与える.

           これが実施出来ない場合は,水を飲ませるが重曹を与えてはならない.速やかに
師の手当てを受ける.

火災時の措置

消火方法:周辺火災の場合は速やかに容器を安全な場所に移動する.移動不可能な場合は,容器及びその周辺に散水して冷却する.消火作業は風上から行ない,場合によっては呼吸保護具を着用する.
消火剤 :多量の水

漏出時の措置

風下の人を退避させる.漏洩した場所の周辺にはロープを張る等して人の立入りを禁止する.必要があれば水で濡らした手拭い等で口,鼻等を覆う.作業の際には必ず保護具を着用する.風下で作業をしない.少量の場合は土砂等で吸着させて空容器に回収する.或いは消石灰,ソーダ灰等で中和し,その後を多量の水で洗い流す.大量の場合は,漏洩した液は土砂等でその流れを止め,それに吸着させるか又は安全な場所に導いてから注水,希釈した後消石灰,ソーダ灰等で中和し,多量の水で洗い流す.発生するガスは霧状の水をかけて吸収させる.この場合,濃厚な液が河川等に排出されない様に注意する.

取り扱い
及び保管上の注意

取扱い:引火性物質,金属と接触させない.吸い込んだり,眼,皮膚及び衣類に触れない様に,適切な保護具を着用し,出来るだけ風上から作業する.容器の内圧を使用前に除く.漏れ,あふれ,飛散しない様にし,みだりに蒸気を発生させない.休憩場所には手袋等の汚染された保護具を持ち込んではならない.取扱いの都度,容器は密栓する.局所排気装置を必要に応じて使用する.転倒させ,落下させ,衝撃を加え又は引きずる等の粗暴な取扱いをしない.取扱い後は顔,手,口等を充分洗い流す.
保管 :可燃性及び還元性物質,強酸化剤,強塩基,強酸,金属との同時保管禁止.通風をよく
し,火気,熱源,直射日光を避け,冷暗所に密封して保管する.保管場所には水を流せる施設を設ける.

暴露防止措置

管理濃度 :設定されてない.
許容濃度 日本産業衛生学会(1992年度版):5ppm(最大値), 75mg/m3
(最大値)
ACGIH(1991-92年度版):5ppm(天井値)

設備対策 :局所排気装置,手洗・洗眼設備を設け,その位置を明瞭に表示する.

保護具 呼吸用保護具:防毒マスク(酸性ガス用)

保護眼鏡  :ゴーグル型保護眼鏡

保護手袋  :ゴム又は塩ビ手袋

保護衣   :ゴム製前掛け,ゴム長靴

物理/化学的性質

外観等:無色又は僅かに微黄色の液体.25%以上は発煙性がある.
性質
        沸点  :109℃(20.2%)
蒸気圧:42930Pa(36%,
40℃)
揮発性:あり
融点
  :−66℃ (35%)
比重  :約118 (15)
溶解度  水:任意に混ざる

危険性情報
(安定性・反応性)

 引火点  :なし
発火点 :なし
爆発限界 上限:   %  下限:   %
可燃性
  :なし
発火性(自然発火性,水との反応性):なし
酸化性  :あり
安定性・反応性:各種金属と反応して水素を発生し,これが空気と混合して爆発を起こす事がある.            酸化物(特に硝酸,塩素酸塩),シアン化合物,硫化物と混ざり,反応を起こして有毒ガスを発生する.

有害性情報(人についての症例,疫学的情報を含む)

 皮膚腐食性:炎症を起こす.程度は濃度と接触時間によって異なり,かゆみ,痛みを覚える.
刺激性(皮膚,眼):眼,呼吸器系粘膜を強く刺激する.35ppmでは短時間暴露で喉の痛み,咳,                    窒息感,胸部圧迫を覚える.
急性毒性(50%致死量等を含む):吸入−ラット LC50  4701ppm,30分
                    経口−ウサギ LD
50 900mg/kg
亜急性毒性:
変異原性(微生物,染色体異常):
催奇形性:
その他(水と反応して有害なガスを発生する等を含む):

環境影響情報

分解性 :知見なし
蓄積性 :知見なし

魚毒性 :知見なし
その他 :

廃棄上の注意

毒物及び劇物取締法の定める処に従う.徐々に石灰乳等の攪拌溶液に加え中和させた後,多量の水で希釈して処理する.直接中和剤を散布すると発熱し,酸が飛散し危険なので注意する.作業者は適切な保護具を着用する.

輸送上の注意

容器の破損,漏れのない事を確かめ,衝撃,転倒,落下,破損のない様に積込み,荷崩れの防止を確実に行なう.特に高温の場所及び直射日光に暴露された場所に長時間放置しない.車両等によって運搬する場合,荷送人は運搬人に輸送上の注意事項を手渡す.その他毒物及び劇物取締法の定める処に従う

適用法令

毒物及び劇物取締法:劇物
薬事法:劇薬

労働安全衛生法:特定化学物質第三類物質

消防法:届出を要する物質(36%以下は除く)

危険物船舶運送及び貯蔵規則:第3条告示別表第3 腐食性物質

海洋汚染防止法:政令別表第1 有害性物質 D類物質

港則法:施行規則第12条危険物 腐食性物質

航空法:施行規則第194条 告示別表第11 腐食性物質

大気汚染防止法:施行規則

食品衛生法:食品添加物

その他 引用文献

・13599の化学商品 化学工業日報社
・化学物質の危険・有害便覧 中央労働災害防止協会

・産業中毒便覧 医歯薬出版(株)

・国際化学物質安全性カード(ICSC)化学工業日報社

The
Sigma Aldrich Library of Chemical Safety Data
Registry
of Toxic Effects of Chemical Substances (1985-86)
The
Merck Index 10th Ed.  Merck & Co., Inc.
・危険物データブック 1989.8 東京消防庁警防研究所

・危険物・毒物処理取扱いマニュアル 海外技術資料研究所

・取扱い注意試薬ラボガイド 1990.9 東京化成工業(株)

・安全な塩酸の取扱い 日本ソーダ工業会

・塩酸輸送設備取扱いマニュアル 日本ソーダ工業会

販売 長崎県五島市中央町8−8
侑徳薬局
電話0959-72-8804
製品名 硫酸
製造業者

会社名  :大成薬品工業 株式会社
住所   :福岡県筑後市熊野998

物質の特定

単一製品・混合物の区別  : 単一製品
化学名                  : 硫酸
成分及び含有量          : 95%以上
化学式又は構造式        : H2SO4
官報公示整理番号     : (1)−430
CAS No.          : 7664−93−9
国連分類及び国連番号    : クラス8 等級U      No.1830

危険・有害性の分類

分類の名称:急性毒牲物質,腐食性物質
危険性    :爆発性,引火性いずれもないが密閉容器内で硫酸によって鉄が侵され,水素が発生した場合は引火,爆発の危険性があり,又高濃度の硫酸が有機物と接触すると発火の恐れがある.
有害性    :皮膚に接触すると重傷の薬傷を起こし,眼に入れば失明する事もある.飲み込んだ場合は死亡の原因となる.加熱した硫酸から出る蒸気を多量に吸入すると上気道から肺 組繊の損傷を受ける.硫酸の蒸気又はミストを繰り返し吸入する事により慢性の上気道炎又は気管支炎を起こす.又,歯牙酸食症でしばしば歯の表面が黒変する事がある.       環境影響  :高濃度のものは生物に影響を及ぼす事がある.

応急措置

眼に入った場合:少量でも眼に入った場合は直ちに多量の水で15分以上洗い続けなければならない.その際眼瞼を指でよく開いて眼球・眼瞼の隅々迄水がよく行きわたる様に洗う.  医師は出来るだけ早く呼ぶ.医師の到着が遅れる場合は更に15分間水洗いする.     医師の指示なく油類や油性塗り薬を用いてはならない.
 皮膚に付着した場合:直ちに多量の流水で充分に洗い続ける.この場合アルカリ液等を用いて硫酸を中和してはならない.部分的に硫酸の付着した衣服は直ちに全部脱ぎ取り,多量に付着した時は衣服を急に脱ぎ取る前に,多量の水で洗い流す方がよい.            重傷の薬傷或いは広範囲にわたる薬傷の場合には速脈,発汗,虚脱の様なショック症状をいつ起こすかもしれない.このような症状が現れた場合には患者を背を下にして寝かせ,医師を呼ぶ.医師の指示なしに油類や油性塗り薬を用いてはならない.

 吸入した場合:硫酸ミスト又は蒸気を吸入した時は,直ちに患者を毛布等にくるみ,吸入した場所から新鮮な空気が得られる場所に移す.速やかに医師の手当てを受ける.酸素を吸入させる時は医師の認めたもののみが行なわなければならない.

 
飲み込んだ場合:飲み込んだ場合は口,のど,食道,胃の粘膜に薬傷を起こす.患者に硫酸を吐かせようとしてはならない.意識を失っている患者に何物も与えてはならない.患者の意識が明瞭な時は元気づけて口を多量の水で洗わせた後,出来れば卵白を混じたミルクを飲ませるとよい.直ちにこの様な処置が取れない場合には多量の水を飲ませる.医師は出来るだけ早く呼ぶ.

火災時の措置・消化方法

硫酸自体は不燃性であり助燃性もないが,硫酸を取り扱う作業所等で火災が起こった時は,霧状の水等を用いる消火器を使用するのがよい.棒状の水を噴射するものは,硫酸飛沫を飛ばす恐れがあるから注意して使用する.容器周辺の火災の場合は,速やかに容器を安全な場所に移す.移動不可能な場合は,容器及び周辺に散水して冷却する.消火の際は保護衣を着用し,眼,鼻,口を覆う保護具(ホースマスク等)を着用する事が望ましい.

消火剤 霧状の水,泡,蒸発性液体,不燃性ガス,粉末消火剤が有効である.
漏出時の措置

風下の人を避難させる.漏洩した場所の周辺にロープを張るか付近に警告を発する等して人の立ち入りを禁止する.漏洩した個所の修理その他の作業に当たる者は保護眼鏡,保護手袋,保護長靴,保護衣,安全帽等必要な保護具を着用する.漏洩事故を起こした場合は,必要な処置を行なった後,直ちに出荷者又は販売者へ連絡し,必要に応じて消防機関,保健所,警察署へ通報する.少量の場合は土砂等に吸着させて取り除くか又はある程度水で希釈した後,消石灰,ソーダ灰等で中和し,多量の水を用いて洗い流す.多量の場合は漏洩した液は土砂等でその流れを止め,これを吸着させるか又は安全な場所に導いて,遠くから徐々に注水してある程度希釈した後,多量の水を用いて洗い流す.水で洗い流す時は河川,海域等へ流入する事によって公害問題を起こす恐れがあるから注意する.

取扱の注意

取扱いは換気のよい場所で行なう事が望ましいが,換気の悪い場所では,ガスや蒸気を吸入しない様に注意する.有機物,硫酸塩,炭化物,塩素酸塩,金属粉等と離れた場所で取り扱う.硫酸が体に触れて薬傷を起こさない様作業員は必ず必要な保護具を着用し,かつ作業場所付近に充分な水を用意しておく.硫酸容器は破損しない様充分注意して取り扱う.ポリエチレン容器等の栓を取る時は,酸の噴出の恐れがあるから,顔や手を容器の口の上に近づけない.ドラムの栓を外す時は,ドラムの片側に立って顔を遠ざけて徐々に1回転未満ゆるめ,内部の圧を抜き,更に徐々にゆるめて取り外す.容器から硫酸を取り出す時は,まず固定して動かない様にし,特別に作られた傾斜装置,安全サイホン等を用いて注意深く行ない,空気圧を利用して取り出してはならない.硫酸を希釈する時は常に水を攪拌しながら,酸を少量ずつ加える.逆に酸を水に加えると急激な発熱によって酸の飛沫が飛ぶ事があるから,行なってはならない.硫酸の入っているドラム,タンクローリー,タンク車,貯蔵タンク(いずれも鋼製の場合)の中では水素が発生する恐れがあるから,内容物の有無に拘らずドラム,タンクの近くでの喫煙や火の使用は禁止する.又これらをハンマーで叩いて火花を発する等の行為を行なってはならない.空の容器は出荷者へ返送する前に硫酸を完全に排出しておく.

保管上の注意 他の薬品,有機物から遠ざけて保管する.硫酸が漏出しても地下に浸透しない様に床は耐酸材料で施工する.ポリエチレン瓶等の小型容器はなるべく直射日光を避けて冷暗所に保管する.ドラムは内圧を除く為,貯蔵期間が長期に亘る時は毎週1回程度ガス抜きをする.漏出した酸が貯蔵所外へ流出しない様に流出防止施設を設ける.
暴露防止措置

管理濃度 :
許容濃度  日本産業衛生学会(1980年度版):1mg/m3
ACGIH(1976年度版):TWA 1mg/m3 ,STL 1mg/m3
設備対策 :局所排気装置,手洗・洗眼設備を設け,その位置を明瞭に表示する.
保護具  :防毒マスク(亜硫酸ガス用),保護眼鏡,安全帽,ゴム手袋,靴,作業衣,前掛け

物理的/化学的性質

外観等:無色透明の液体.工業用は僅かに着色している事がある.無臭.
沸点  :279℃(9319%),297℃(9500%),327℃(9800%)
蒸気圧(全圧:80℃):90%:057mmHg(76Pa)
95%:004mmHg(53Pa)
98%:001mmHg(13Pa)
融点  :−320℃(9310%),−165℃(9505%),+30℃(9800%)
比重(15/4℃):1883(9297%)   1839(9500%)
          1841(9638%)   1841(9820%)
凝固点:−294℃(9319%),−222℃(9500%),−11℃(9800%)

危険性情報
(安定性・反応性)

引火点  :不燃        発火点:不燃
爆発限界:不燃
加熱すると二酸化硫黄を発生する.水と混合すると発熱する.空気と長く接触していると空気中の水分を吸収して表面が希釈される.

有害性情報
(人についての症例,疫学的情報を含む)

皮膚腐食性:皮膚に接触すると重度の薬傷を起こす.
刺激性(皮膚,眼):蒸気は刺激性がある.硫酸が眼に入ると失明する事がある.
急性毒性(50%致死量等を含む):経口 ラット LD50 2140mg/kg(濃度216%)
飲み込んだ場合は重傷の障害或いは死亡の原因となる.
慢性毒性:硫酸蒸気又はミストを繰り返し吸入した場合は,上気道炎又は気管支炎になる事がある.又,歯牙酸食症を起こす事がある.
がん原性:                  変異原性(微生物,染色体異常):

      生殖毒性:                  催奇形性:

環境影響情報

分解性 :                 蓄積性 :

              魚毒性 :                 その他 :

廃棄上の注意 消石灰等で中和してから「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に従って廃棄する.
輸送上の注意

他の物質との混載はなるべく避ける.硫酸の移動,容器への充填,積込み,荷下ろし等の作業を行なう時は必要な保護具を着用する.衝撃,転倒,落下等によって容器から硫酸が漏れたり,飛散しない様に慎重に取り扱う.車両で多量の硫酸を運搬する時は,出来るだけ交通量の少ない道路を選び,硫酸の漏出等の為災害発生の恐れがある時は,応急処置を講ずると共に,必要に応じて消防機関,保健所,警察署等に連絡する.(漏出時の措置参照) 車両で運搬する場合、積み替え、休憩、車両事故などの為一時停止するときは、できるだけ安全な場所を選ぶ。

適用法令

毒物及び劇物取締法  第2条劇物
労働安全衛生法  施行令別表第3特化物 第3類物質
危険物船舶運送及び貯蔵規則  第3条危険物別表第3腐食牲物質
消防法  消防活動阻害物質
大気汚染防止法  施行令第10条特定物質
海洋汚染防止法  施行令別表第1有害液体物質
航空法  施行規則第194条危険物告示別表第11腐食性物質
港則法  施行規則第12条危険物(腐食性物質)

その他 引用文献

Chemical Safety Data Sheet MCA
・化学防災指針2,1979,丸善
・化学物質毒牲データ総覧,1976,日本メディカルセンター
・13599の化学商品 化学工業日報社

販売 長崎県五島市中央町8−8
有限会社 侑徳薬局
製品名 アンモニア水(試薬)鹿1級
製造業者 関東化学株式会社
東京都中央区日本橋本町3丁目2番8号
TEL: 03-3279-1751(代表) FAX: 03-3279-5560
物質の特定 単一製品・混合物の区別  単一製品
化学名       アンモニア水(別名 水酸化アンモニウム)
成分及び含有量   NH3として約28% を含む水溶液
構造式          NH4OH
危険・有害性の分類 分類の名称:急性毒性物質、腐食性物質
危険性:強アルカリ性で、濃厚な水溶液が強酸と急激に混じると、中和熱により突沸することがある。加熱すると有毒・可燃性ガス(アンモニア)を発生する。希薄な水溶液でも腐食性が強い。銅、ニッケル、アルミニウム、亜鉛、錫及びこれらの合金を腐食する
有害性:有毒である。液体及び蒸気は皮膚、眼及び粘膜を腐食する。
環境影響:環境にとって危険であると思われる。濃厚な廃液を河川等に排出しない(魚類に対する致死限界量 NH3 1.25〜5 mg/l)
応急処置 眼に入った場合 :流水で最低15分間以上洗眼する。直ちに医師の診断を受ける。
皮膚についた場合:汚染された衣服等を脱がせ、多量の水かシャワーで皮膚を十分に洗う。医師の診断を受ける。
吸入した場合  :直ちに新鮮な空気の場所に移し、安静、保温する。必要に応じて人工呼吸等を行い、医師の診断を受ける。
飲み込んだ場合 :口をすすぎ、直ちに医師の診断を受ける。
火災時の処置 不燃性である。周辺火災の場合は、容器を安全な場所に移動する。移動不可能な場合は、容器を破損しないように注意して注水し、冷却する。
消火作業は飛散防止及び消火水や希釈水の流出による汚染に留意する。
火炎に包まれるとアンモニアガスを発生するので、空気呼吸器等の保護具を着用する。周辺火災の消火に努める。
漏出時の処置 作業の際には風上から作業し、保護具を着用し、蒸気の吸入や皮膚との接触を防ぐ。
土砂等で流出拡大防止を図り、防水シート等で表面を被覆する。希薄な水溶液とし、酸(希塩酸、希硫酸等)で中和させた後、多量の水で希釈して処理する
取扱及び保管上の注意 取扱い:保護具を着用し、蒸気の吸入、人体との接触を避ける。漏れ、溢れ、飛散しないようにし、みだりに蒸気を発生させない。容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え又は引きずる等の粗暴な取扱をしない。室内で取り扱う場合は、換気のよい場所でおこない、発生源の密閉化又は局所排気装置を設置する。
保管 :容器は密栓して直射日光を避け、換気良好な冷暗所に保管。酸類及び高温物から離しておく。
暴露防止処置 許容濃度 日本産業衛生学会(1992):NH3として 25 ppm 、17 mg/m3
              ACGIH(1984) :NH3として 25 ppm 、18 mg/m3
                           STEL 35 ppm 、27 mg/m3
設備対策:発生源の密閉化、局所排気装置を使用する。取扱場所の近くに安全シャワー、手洗い、洗眼設備を設け、その位置を明瞭に表示する。
保護具 :アンモニアガス用防毒マスク、空気呼吸器、安全ゴーグル、ゴム手袋、ゴム長靴、コム前掛、保護衣等。
物理・化学的性質 外観等:無色透明の液体で、特異の揮発性刺激臭あり。
沸 点: (NH3 −33.4℃) 蒸気比重(空気=1):0.6
融 点: (NH3 −77.7℃)
比 重:約0.90(15/4℃)
溶解度 水:易溶。
その他:エタノールに可溶。
危険性情報
(安定性・反応性)
引火点:
発火点:  (NH3 651℃)
爆発限界: (NH3 上限:28 vol% 下限:15 vol%)
可燃性:アンモニア水は不燃性である。加熱すると可燃性ガス(アンモニア)を発生する。
発火性(自然発火性、水との反応性):なし
自己反応性・爆発性:蒸気は空気と混合して爆発性の気体を生じる。
安定性・反応性:濃厚な水溶液が強酸と急激に混じると、中和熱により突沸することがある。
有害性情報 皮膚腐食性:液体及び蒸気は眼、皮膚及び粘膜を腐食する。
刺激性(皮膚・眼):眼 眼に入った場合、強い角膜炎や結膜炎を起こし、激しい痛みを訴え、しばしば角膜混濁を起こし、視力障害を残す。
 皮膚 火傷(薬傷)を起こす。
 吸入 激しく鼻や喉を刺激し長時間吸入すると肺や気管支に炎症を起こし、肺水腫を起こすこともある。高濃度の場合は、喉頭痙攣を起こすことがある。
急性毒性:NH3 LD50 350mg/kg (ラット 経口)
LC50 4837ppm/1h (マウス 吸入)
その他毒性:NH3 5 〜 20ppm 空気中で臭気を感知できる。
         400 〜 700ppm 眼鼻、咽喉の粘膜刺激。
         1000ppm    激烈な刺激で危険症状。
         5000 〜10000ppm 短時間(数分)の暴露で死亡。
 アンモニア水を服用すると、胃腸管の腐食を生じ、症状として普通口腔、喉頭及び心窩部の疼痛、唾液分泌過多、嘔吐、嚥下困難及び蛋白尿、血尿、あるいは無尿を伴う腎障害などを見る。致死量には差があるが、3.7ml(28 %アンモニア水) ほどの少量で死亡する。アンモニアガスの吸入では、それが低濃度の場合には三叉神経の知覚枝末端を刺激して反射的に呼吸・血管運動中枢に促進的に働くが、高濃度では気道の激しい炎症を起こす。喉頭炎、気管支炎、気管支肺炎に進み、全般的な肺浮腫を起こし、死に至る。最大耐容濃度は250ppm以下とされる。またこのガスが眼に触れると激しい結膜炎、角膜障害を起こす。
環境影響情報 魚類に対する致死限界量 NH3 1.25〜5 mg/l
廃棄上の注意 水で希薄な水溶液とし、酸(希塩酸、希硫酸等)で中和させた後、多量の水で希釈して処理する。
運送上の注意 取扱及び保管上の注意の項の記載による他、有毒な液体に関する一般的な注意による。  運搬に際しては、容器に洩れのないことを確かめ、転倒、落下、損傷がないよう積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。容器を破損させないこと。
強酸類との混載禁止。
適用法令 毒・劇物取締法 第2条劇物
危規則 第3条告示別表第3腐食性物質
航空法 施行規則第194条告示別表第11腐食性物質
特化則 第3類物質
その他 参考資料
 1)危険物データブック        丸善(東京消防庁監修)
 2)危険物・毒物処理取扱いマニュアル 海外技術資料研究所
 3)11691 の化学商品   化学工業日報社
 4)食品添加物公定書解説書      廣川書店
販売 長崎県五島市中央町8−8
侑徳薬局
電話0959-72-8804
 製品名 過酸化水素(別名:過酸化水素水) 鹿1級
 製造業者  関東化学株式会社
 東京都中央区日本橋本町3-2-8
  物質の特定  化学名          過酸化水素         成分及び含有量      30〜35%の水溶液
 化学式          22    化審法番号   1−419  国連分類  クラス5   酸化性物質類    国連番号 2014
  危険・
有害性の分類
  分類の名称 :酸化性物質

   危険性 :可燃性ではないが、他の物質の燃焼を助長する。加熱により分解して酸素を生成し、火災の危険性を増大させる。強酸化剤であり、可燃性や還元性の物質と激しく反応し、特に金属が存在すると火災と爆発の危険を生じる。 アンモニアと接すると爆発の危険がある。炭素と接すると激しく分解し、支燃性ガス( 酸素) を発生する。     有害性 :身体とのあらゆる接触を避ける。 眼、皮膚、気道に対して腐食性がある。蒸気を吸入すると肺水腫を起こすことがある。

 応急処置  眼に入った場合  :直ちに流水で15分間以上洗眼し、医師の診断を受ける。
皮膚についた場合  :汚染された衣服を脱がせ、多量の水かシャワーで皮膚を洗い流し、医師の診断を受ける。
吸入した場合   :直ちに空気の新鮮な場所に移し、安静、保温に務め医師の診断を受ける。
飲み込んだ場合  :口をすすぎ、水を多量に飲ませる。吐かせない。医師の診断を受ける。
 火災時の処置  消火方法 :消火は水だけを使用し、他の消火剤を使用しない。注水は安全な距離を確保し、遮蔽物を利用する。   放水銃、放水台座等を活用し、放水の無人化を図る。水を噴霧し、容器を冷却する。
 消火剤  :水
 漏出時の処置  必ず保護具を着用し、屋内の場合は換気を充分行う。少量の場合は多量の水で洗い流す。大量の場合は、土砂等で流出拡大防止を図り、回収する。高濃度液を環境中に放出してはならない。おがくずやその他の可燃性吸収物質に吸収させてはならない。
 取り扱い
保管上の注意
 取り扱い: : 身体とのあらゆる接触を避ける為、保護具を着用し、風上から作業する。
               容器を密封し又は局所排気装置を設置する。
      漏れ、溢れ、飛散しないようにし、高温物、スパーク、火炎を避け、可燃性物質等との接触を避ける。
        容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、又は引きずる等の粗暴な取扱をしない。
        作業後は手洗い、洗眼を行い、嗽をする。
 保管    : 熱源、可燃性及び還元性物質、強塩基、金属から離しておく。
         直射日光を避け、冷暗所に密栓して保管する。
 暴露防止処置  許容濃度:TLV-TWA  1ppm 1.5mg/m3(ACGIH)
        TLV-STEL 2ppm 3 mg/m3(ACGIH)
       設備対策:屋内作業場での使用の場合は発生源の密閉化又は局所排気装置を置する。
       取扱い場所の近くに手洗い・洗眼設備等を設け、その位置を明瞭に表示する。
 保護具 :保護衣、保護手袋、顔面シールド、空気呼吸器
 物理/ 化学的
物質
 外観等:無色透明、殆ど無臭又はかすかにオゾン臭のある液体
沸 点:  30%        35%
     106 ℃    108
 融 点:− 26 ℃   −32.8
 比 重: 1.11      1.13
 溶解度  水:易溶        その他:エーテルに可溶
 危険性情報  引火点:不燃物   発火点:不燃物
 発火性:なし    酸化性:強力な酸化剤である。
 有害性情報  皮膚腐食性:激しい痛みをともない薬症をおこす。
 1),2),3)    刺激性(皮膚,眼):激しい痛みをともない薬症をおこし、視力の低下、乱視、失明の恐れがある。
 急性毒性: LD50   700mg/kg (ラット  皮内)              LD60    21mg/kg (ラット  静脈)
 亜急性毒性:ラットに本品を1匹当たり0.6mg(0.12% 0.5ml)/day,6.0mg(1.2% 0.5ml)/day
          及び60mg(12% 0.5ml)/day ずつ,21 日間経口投与したところ,0.6mg/day投与群では異常なく,6.0mg/day投与群では体重減少が見られたが, 臓器重量に著変はなかった。60mg/day投与群で一部の動物が腹部膨満の状を呈し, 投与直 後死亡した。
   変異原性:微生物突然変異  (−)  修復試験 (+)  染色体異常試験 (+)
 発ガン性:飲料水に0.1%及び0.4%の濃度に溶解した本品をC57BL マウスに74日間投与したところ,十二指腸にガンの発生が認められた。
  環境影響情報  魚毒性:ヒメダカ  TLm 48:37ppm   TLm 24:45ppm(日本食品分析センター)
 廃棄上の注意  産業廃棄物処理業者に委託する。少量の場合は、多量の水で希釈して流す。
 危険・有害性の分類、取扱及び保管上の注意事項記載に留意する。
 適用法令  毒・劇物取締法第2条 劇物
  労働安全衛生法 施行令別表1 危険物( 酸化性のもの)
 危規則 第3条告示別表第7酸化性物質
 航空法 施行規則第194条告示別表第7酸化性物質
 港則法 施行規則第12条危険物( 酸化性物質)
  その他  引用文献
 1)食品添加物公定書解説書
 2)危険物データブック    東京消防庁監修
 3)国際化学物質安全性カード
MSDSデータベース並びに各種の出版されている情報、文献などに基づいて作成されていますが、すべての情報を網羅しているわけではありません。従って、本情報は化学物質の安全性の指標としてのみご使用ください。また、の記載内容は情報提供を目的としており、当該化学物質の取り扱い上のいかなる保証をなすものではありません。
毒物劇物の取扱に関する情報提供について